2014年7月11日金曜日

アマ修斗 7/6 関東選手権 大会レポート

[大会名]第13回関東アマチュア修斗選手権大会 
[開催日]2014年7月6日(日)
[会 場]東京都台東区/台東リバーサイドスポーツセンター 第一武道場
[主 催]日本修斗協会 関東選手権実行委員会

今回で第13回を迎えた、アマチュア修斗の関東選手権大会。総参加人数47名と、例年よりも参加者はやや少なかったが、本年も全日本を目指してプロ顔負けの熱い試合が繰り広げられた。

ライトヘビー級は3名参加。小野 一幸(神奈川/roots)と上野 勇貴(栃木/AACC-SPIDER)の準決勝は、上野のパンチで小野がダウンするも小野がじっくり下から作ってヒール、アンクルホールドで逆襲。上野の顔が苦痛で歪むもタップせず、スタンドに戻り最後小野が意地のテイクダウン。逆転判定勝ちで小野が決勝に進むも、膝の負傷で小野が棄権。中村 邦夫(神奈川/ライジングサン)が闘わずして優勝となった。
ここで、敗れた上野が中村との対戦を直訴。中村もこれを快諾し、急遽ワンマッチの参考試合として中村 対 上野が実現した。この試合は、パンチと蹴りが交錯する打撃戦となったが、テイクダウンも仕掛けていった中村が2-0の判定勝ち。優勝者としての意地を見せた。

ミドル級では昨年の関東選手権3位、VTJのオープニングファイトにも出場している奥津 和志(茨城/マッハ道場)がレスリング力を発揮し、初戦の準決勝をテイクダウンとトップキープで完勝すると、決勝も田口 泰地(神奈川/roots)から両足タックルでテイクダウンを奪い、バックに回り込んでスリーパーホールド。1R一本勝ちで優勝を決めた。

ウェルター級では、初出場の松嶋 朔(神奈川/AACC)が大活躍。一回戦、佐須 啓祐(神奈川/MASTER JAPAN)との打撃戦、ど突き合いに一歩も引かず判定勝ちすると、二回戦は前蹴りと膝を当ててからタックルでテイクダウンし、スリーパーホールドで一本。準決勝では、レスリング力とポジショニングでも上手さを見せ、トップから肩固め等で攻めて3-0判定勝ち。決勝に駒を進める。もう一方のブロックからは、首相撲からの膝、ワンツーからミドルのコンビネーションが冴える笹 晋久(新潟/ピロクテテス新潟)が勝ち上がってきた。
迎えた決勝。1R、松嶋前蹴りを見せながら、準決勝で猛威をふるった笹の首相撲にも怯まず渡り合い。要所要所でレスリングの強さを見せ、ダックアンダーからテイクダウンしマウントを奪って1Rを終える。2Rも、大内刈り、小外掛け、片足タックルで次々とテイクダウンを奪い、ジャッジ三者とも20-18のフルマークで優勝を決めた。

ライト級。ウェルター級の松嶋と同じく初出場ながら、今大会MVP級の活躍をしたのが安藤 達也(東京/TRIBE TOKYO M.M.A. )だ。TRIBE TOKYO M.M.A. の長南代表が、自信を持ってアマチュア修斗に送り込んできたという選手であり、それに違わぬ強さを安藤は見せた。安藤は一回戦、2013年第2回小田原FF優勝の榎本 明(東京/リバーサルジム東京スタンドアウト)を、気持ちの強さがうかがえる打撃の攻防から、両足タックルでテイクダウンしトップキープ。フルマークの判定で下すと、二回戦は、差しからの膝、クリンチアッパー等MMA特有の攻撃も見せ、テイクダウンし、グラウンドで抜群のボディコントロールからマウントも奪い完勝。続く準決勝では、今年の北信越選手権準優勝の星野 豊(新潟/SAI-GYM)と対戦。安藤が首投げでテイクダウンでトップ。立ちに戻り、星野組み技の上手さを見せてスタンドバックからグラウンドに移行。前に落とそうとする安藤に対し、星野が後ろ三角絞めを仕掛ける。後ろ三角外れ、最後星野が飛び膝。そこから殴り合いになり、安藤が最後テイクダウンしたところで終了。星野の寝技に苦しんだが、安藤が判定3-0で競りかって決勝進出を決めた。
もう一方のブロックからは、決勝までの三試合のうち二試合を腕ひしぎ十字固めを極め一本勝ちをした、グラウンドコントロールの上手い丸岡 厚志(群馬/アクシス柔術アカデミー群馬支部)が上がってきた。
迎えた決勝。安藤は、1R両足タックルからリフトして豪快にテイクダウン。パスしサイドから更にバックを奪い、腰をきめて丸岡の体を伸ばす。そのままズバッと丸岡の首に腕を差し入れ、スリーパーホールドで一本勝ち! 完勝で、初出場、初優勝を果たした。

フェザー級は、今年の東海選手権3位の田丸 匠(岐阜/NASCER DO SOL)が連続参戦。初戦、蹴り脚をキャッチされ下になるも、すぐさま三角絞めへ。徐々に形を作ってゆき、極めきれないままもその形のままタイムアップ。3-0で判定勝ち。準決勝も、バックから流れるような動きで腕ひしぎ十字固めに入り一本勝ち。グラウンドスキルの高さを見せる。反対ブロックからは、2014年東京オープン優勝の長谷川 直弘(東京/AACC)が2連続のスリーパーホールドによる一本勝ちで決勝に上がってきた。
決勝は大激戦となった。蹴りの打ち合いから首相撲、テイクダウンにいくが、お互い際の動きで止まらず背中をつけないで立ち上がる。ノンストップの攻防は甲乙付け難かったが、1R終盤のアキレス腱固めの攻めや、2Rテイクダウンの仕掛けがやや多かった田丸が、判定2-0で振り切り優勝。全日本の出場枠を得た。

バンタム級は、一回戦鮮やかなグラウンドから立ちバックへのムーブを見せた前山 哲平(東京/AACC)が、準決勝の亀井 拓哉(東京/パラエストラ池袋)の打撃に手こずるも判定2-1の僅差で下し決勝進出。逆ブロックの準決勝は、パンチと両足タックルで攻めた志賀 竜太郎(千葉/パラエストラ松戸)がこちらも2-1のスプリットを制して勝ち上がってきた。
決勝は、志賀が両足タックルからテイクダウンしバックを奪えば、前山も志賀を前に落としてサイド、逆にバックを奪う等一進一退の攻防。本戦は志賀に一票入るも1-0で規定の票数に達せず2分間の延長戦へ。延長戦は、前山が上手く腕ひしぎ十字固めに入り一本勝ち。熱戦に終止符をうち、バンタム級を制した。

フライ級は、一回戦シードの高倉 宏平(埼玉/総合格闘技道場STF)が、初戦の準決勝でスリーパーホールドで一本勝ちして決勝進出。逆サイドからは水野 稜(神奈川/roots)が勝ち上がり、決勝は2014年東京オープン決勝の再戦となった。
迎えた決勝。1R水野がストレート、ミドル、ハイの打撃で攻めれば、高倉はタックルから立ちバック。グラウンドに移行し、高倉がバックから腕十字も水野が脱出しトップを奪う。2R序盤、高倉が細かいパンチ。水野が高倉の膝に合わせて、タックルでテイクダウンしサイドを奪うも、高倉がブリッジからいわゆるテッポウで上を取り返し、逆にサイド。最後、マウントまで奪い試合終了。高倉が、ポジショニングの上手さを見せ、三者20-18のフルマークで3-0判定勝ち。東京オープンに続いて連続優勝を飾った。

今大会全体を通して、ジム単位では優勝者2名、準優勝者1名を排出したAACCの躍進が目立った。フィジカルが強く、打投極のバランスの取れた選手が多かった。

大会ベストバウトを一つ挙げるとすれば、フライ級一回戦、田口 博也(千葉/パラエストラTB)と室伏 泰我(神奈川/roots)との一戦だろう。序盤からの打撃戦で室伏の細かいパンチのコンビネーションやたまに放つロングフックがヒットし優勢。試合をコントロールする。後半、田口も打撃を返していったが、試合時間も残り1分を切りこのまま室伏の判定勝ちかと思われた矢先、足の止まっていた室伏の脇腹に田口の左ミドルがクリーンヒット! 悶絶して崩れ落ちる室伏のバックを奪った田口がスリーパーホールドで一本勝ち。プロでも中々見られない大逆転劇であった。

個人に目を向けると、共に初出場だったライト級優勝の安藤 達也(東京/TRIBE TOKYO M.M.A. )と、ウェルター級優勝の松嶋 朔(神奈川/AACC)が目をひいた。
安藤は抜群のレスリング力を持ち、グラウンドでも相手をコントロールする術に長けている。打撃でも、普通のボクシングだけでなくクリンチアッパーや差しからの膝等MMAならではの攻撃も上手かった。気持ちも強く、決勝で見せたスリーパーホールドのような極めもできる。
一方の松嶋も、高いレスリング力と、空手の打撃を使いこなす個性的な選手。パンチの打ち合いでも引かず、要所要所で前蹴りを効果的に使っていた。あれで、対戦相手は中々前に出れなくなっていた。こちらも二回戦で一本を奪ったスリーパーや、準決勝で仕掛けた肩固めのような極めもある選手だ。
両選手を始め今大会に参戦した選手の全日本選手権大会での活躍を期待したい。

また、閉会式の大会総評で草柳レフリーが話していたように、今大会では金的、立ち際の加撃による反則が多く見られた。次大会以降、大会に参戦する選手の方々には、好試合に水をさすような反則はせず、ぜひ正々堂々とした闘いを心掛けていただけるようお願いしたい。

第13回関東アマチュア修斗選手権大会実行委員長
大内 敬

0 件のコメント:

コメントを投稿